映画初監督はるな愛 “伝説のゲイボーイ”を撮った気持ち
ママのお得意な“下ネタ”はかなり抑えめ(笑い)
ーー2時間にわたったトークを30分に凝縮したそう。
「マイノリティーの世界に興味のない方でも見ていただきたいので、ママのお得意な“下ネタ”はかなり抑えめにしています(笑い)。本当は使いたかったんですけどね。三島由紀夫さんら有名人の方々との交流も泣く泣く削りました。ゲイが陰に隠れて生きなきゃいけない時代の大変さも面白い話に変えてしまう、90年培ったママの話術があふれています。お店のシャッターを開けるシーンではつい物腰が柔らかくなって……長年染み付いた所作も可愛いですね」
ーー見どころは?
「若い俳優さんに“愛って何ですか?”って聞かれて、ママは“わかんないわよ! 今になっても、いくつになってもわかんない”って答えたんです。愛って生きるテーマだし、ママならではの人間の重みを感じました」
ーー今後のビジョンは?
「子供の頃はいじめに遭ったこともありましたが、生きてこそたどり着いた道がここにあるので、今はボランティアを含め、世の中のためになることをしたい使命感に満ちています。仕事はタレント以外も幅広くチャレンジしたいし、自分の選択が良かったって満足して人生を終えたいと思います」
▼映画「mama」
16日から大阪・シネ・ヌーヴォ、22日から京都みなみ会館で公開。