「東京新聞はなぜ、空気を読まないのか」菅沼堅吾著
「東京新聞はなぜ、空気を読まないのか」菅沼堅吾著
2022年、「徹子の部屋」で来年はどんな年になるかと問われて、タモリが「新しい戦前になるんじゃないでしょうかね」と答えた。
2002年8月15日、東京新聞の企画「戦争経験者が語る」で、自民党の野中広務は「自衛隊が他国に軍事力を行使しないことが最高の誉れ」と語ったが、米英がイラクを攻撃したとき、小泉首相は「待った」をかけることなく米国支持を表明した。
2014年、さいたま市の女性の俳句「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」が「公民館だより」に不掲載となった出来事をきっかけに、俳人の金子兜太が東京新聞に「平和の俳句」欄を企画する。
「新しい戦前」を見据えた東京新聞の目指すジャーナリズムを描く。
(東京新聞 1540円)