テレ東WBS大江麻理子アナも着用…マスクで番組出演の是非
パフォーマンス的な要素は否定できない
しかしながら、テレ東のこうした対応に対して、さるキー局報道マンの意見は手厳しい。
「パフォーマンス的要素は否定できないでしょう。リモート出演やアクリル板の設置などの感染対策をしっかり行い、適切なソーシャルディスタンスを確保すればあえてマスクをする必要はないのでは。報道番組のキャスターは顔全体の表情もニュースを伝える際には大事な表現方法。海外でもマスクをしているキャスターは見たことがない。マスクをするならラジオか新聞でも十分、目的は達成できる。なぜ、テレビメディアがニュースを報じるのかよく考えるべきです。さらに、報道以外のバラエティー番組などのスタジオ収録はマスクなしでいいのかという問題もある」
放送ジャーナリストの小田桐誠氏は報道番組でのマスク着用についてこう話す。
「第1波から1年近くを経たなぜこの時期に? というのは感じます。2度目の緊急事態宣言が出たタイミングではありますが。それとかつて久米宏さんも話していましたが、キャスターというのは、言葉だけでなく表情もニュースを伝える重要な手段なのです。この2つの観点から違和感を感じますね」
一方、23日放送の「新・情報7DAYS ニュースキャスター」(TBS系)では、かつてリモート出演していたビートたけし(74)が、安住紳一郎アナ(47)と3週連続でマスクをしてオープニングトークを行ったが、その後はマスクを外し、アクリル板を挟んで出演していた。25日現在、他局の報道番組で、キャスターがマスクをしてスタジオ出演する例は確認されていない。
変異種への脅威も高まる中、各局の感染対策の模索は続きそうだ。