草彅剛がNHK大河「青天を衝け」で見せる“静”の凄み ついに民放入り混じり争奪戦に
草彅剛(46)が“名優”の域に入りつつある。NHK大河ドラマ「青天を衝け」は、吉沢亮(27)が演じる「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一の生涯を描いているが、同時に、草彅が演じる15代将軍・徳川慶喜の生涯を描いたドラマでもある。
初回の放送から前半部分は栄一を中心に、後半部分は慶喜を軸にしたシーンで構成されていた。6月20日放送回では、慶喜の信頼を勝ち取った栄一が一橋家の勘定組頭に抜擢される様子がダイナミックに描かれた。これまで別々に描かれていた2人の運命がいよいよリンクしていく。
「いまや栄一と慶喜が直接絡むシーンは視聴者が最も待ち望む瞬間です。これまで大河では幕末物は視聴率が取れない上、渋沢栄一という地味な主人公ということで、当初は吉沢だけでどこまで引っ張っていけるのか不安視されていました。しかし、吉沢の演技もさることながら、草彅の慶喜がすごい。吉沢が“動”で“熱”を演じれば、草彅は“静”でそれ以上の“熱”を表現しています」(芸能ライター・弘世一紀氏)
2016年のSMAP解散後、「新しい地図」として新たなスタートを切ったものの地上波のドラマやバラエティー番組で草彅を見ることは少なくなった。それでも、「草彅くんなら大丈夫」「草彅くんはずっと変わらない」と、ファンがどこか楽観視できる存在。それが草彅だった。