著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

関東を代表するさまぁ~ず三村マサカズのツッコミに今も生き続ける伝説芸人の息吹

公開日: 更新日:

「俺は(村田)渚のツッコミを参考にさせてもらった」(三村マサカズ/テレビ朝日お笑い実力刃」10月27日放送)

 ◇  ◇  ◇

 さまぁ~ずの三村マサカズ(54)といえば、関東を代表するツッコミ芸人。現代の関東ツッコミの歴史は、三村から始まったと言っても過言ではない。しかし「最初は俺も大竹も、しゃべりが下手なんで、言葉数をいかに少なくするかを考えてコントをしてた。たとえば、大竹さんがボケたら“見る”というツッコミ」だったという。

 それが舞台を重ねるうちに、シンプルな言葉で感情を伝えるツッコミへと変わっていった。その見本はいたのか、と聞かれて意外な人物の名を挙げた答えが今週の言葉だ。その人物こそ、さまぁ~ずの事務所の後輩にあたるフォークダンスDE成子坂の村田渚。35歳の若さで亡くなった「夭逝の天才」だ。

 三村は以前も「後輩であり、ライバル」だった(日本テレビ「ザ・発言X」18年6月20日)と回想している。彼を高く評価するのは、三村だけではない。くりぃむしちゅーの有田哲平も「笑いに飢えてた。24時間笑いのことを考えてないといけないんだな」と、村田の姿勢を見て学んだと語り、上田晋也も「僕ら世代のトップランナーだったし、センセーショナルだった」と評す(同前)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」