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森暢平成城大学文芸学部教授

元毎日新聞記者。著書に『天皇家の財布』(新潮社)、『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)、『皇后四代の歴史──昭憲皇太后から美智子皇后まで』(吉川弘文館、共著)、『「地域」から見える天皇制』(吉田書店、共著)などがある。

眞子さんの結婚は「国民」の気持ちに反していたのか? 皇室ジャーナリストの発言に違和感

公開日: 更新日:

 そのとき、国民や伝統を重んじようと考える人が少なくないのも間違いない。しかし、それが全国民であるかのような言い方は、過剰な一般化である。

 近重氏はこれまで、金銭トラブルは早期に解決するべきだと小室さん側の対応を批判してきた。しかし、解決したらしたで、今度は「国民」の望むような方向ではなかったという形で、依然として非難を繰り返している。

 トラブルが解決しようがしまいが、小室さんは批判の対象にすべき人物であるとの主張に聞こえる。そうした近重氏の意見に賛同する「国民」が少なくないのも事実である。

 しかし、近重氏の意見にまったく同意しない私のような「国民」にとってはいい迷惑である。

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