井上公造氏が“全レギュラー降板”を発表 リストラ対象の「芸能リポーター」は絶滅危惧種に
芸能リポーターの井上公造氏(64)が16日、22年3月いっぱいで東京・大阪・名古屋・福岡の全レギュラー番組を降板することを明らかにした。井上氏は降板理由として体調不良を挙げ、「7年前から自律神経のバランスを崩し、本番中にめまいがしたり、下半身が寒くなったりすることがありました。約27年間、東京と大阪を往復しながら過ごしてきましたが、いろんなツケがきたのかな。ちょっと体を休めたいと思いまして……」と自身のYouTubeチャンネルで明かした。これまでに本番中に倒れたり、最近もロレツが回らなくなって病院に運ばれたことがあったという。
さらに井上氏は、最近の芸能界を取り巻く状況についてこのように言及した。
「コロナ禍もあるし、仕方がないんでしょうけど、個人主義になって、国民的スターが生まれにくい状況になってきている。みんなでエンターテインメントも盛り上げていってほしいなと思いますね。どのツラ下げて言うんだと思われるかもしれませんが、ホントに芸能界が盛り上がらないと我々なんて成立しない仕事なんですよ」
これぞ、芸能界の片隅で生きてきた井上氏が言いたかったことに違いない。業界の衰退とともに、バブル期の芸能ニュースを盛り上げた故・梨元勝氏のような名物リポーターが減り、井上氏は“最後の砦”のような存在だった。さらに、ここ数年はテレビ局の制作費カットが続き、コロナ禍もあって芸能リポーターのリストラに拍車がかかっていた。