富川悠太と桝太一「看板」2人が、フジでは元室長が早期退職…男性“辞めアナ”それぞれの春
春の改編期が近づき、各局のアナウンサーの去就に注目が集まるが、特にこの春は男性看板アナが局を去るケースも目立つ。
先週末、テレビ朝日を退社することが発表されたのは富川悠太アナ(45)。7年間出演した「報道ステーション」は3月いっぱいで卒業。昨年4月のコロナ感染でバッシングを受け、10月から元NHKの大越健介氏(60)に月~木のメインキャスターの座を奪われ、メインでの出演は金曜のみとなっていた。
富川アナは「コロナ感染で私をはじめ、番組への信頼を失わせてしまったこと、今でも責任を感じ後悔も拭えてはおりませんが、捲土重来を期して新しい現場へ誠実に挑んでまいります」とコメント。父親が重役を務めたトヨタに入社し、「トヨタイムズ」を担当するという話もあるとスポーツ紙は報じている。
「決して円満退社ではないはず。メインキャスターをはじき出されたのは実質降格に等しく、じくじたる思いがあったに違いない」(キー局関係者)
退社時点で人気番組を持っているかが勝負
その一方、局から慰留を受け、研究者とフリーアナウンサーの二足のわらじを履くことになるのは、日本テレビの桝太一アナ(40)。4月からは同志社大学ハリス理化学研究所の専任研究員(助教)の肩書も手にすることになるが、担当していた「バンキシャ!」は継続。2月27日放送の「ザ!鉄腕!DASH!!」では、TOKIOの城島茂(51)に今後について聞かれ、「(同番組は、今後自分の専門となる)サイエンスコミュニケーションのある意味ひとつの完成形」なので「皆さんがOKなら、これからも仲間として参加したい」と出演継続を希望した。今後は、出演料を得て同番組に出続けることになりそうだ。
さらに昨年4月の「女子アナステマ騒動」で、“火消しに走っていた”と報じられたフジテレビ元アナウンス室長の野島卓氏(55)も退社。フジテレビが今年1月から実施している50歳以上の社員が対象の早期退職制度に応じた。野島氏も過去には「めざましテレビ」などでキャスターとして活躍。今回、退職金の特別加算金は1億円ともいわれ、かなりの厚遇での早期退職となる。
辞め方、その後ともに事情は違うが、芸能ジャーナリストの城下尊之氏はこう話す。
「男性アナのキャリア形成も人それぞれですが、フリーアナになれば、年収が何倍にもなるので、それに興味を持つ局アナは少なくない。しかし、退社時点で人気番組を持っているか、そしてその人でないとダメと思わせる個性を持っていないと続きません。フリーでやっていくとしても決して甘い世界でないことは確かです」
上がり目はなくても寄らば大樹か、腹をくくって独立か。このあたり、一般のサラリーマンと共通するものがありそうだ。