SKE48須田亜香里卒業で「AKBG三十路アイドル」は柏木由紀だけ…卒業するorしないの“分水嶺”
アイドルグループ・SKE48の須田亜香里(30)が5月30日、SKE48劇場で行われた公演で、グループからの卒業を発表した。須田は「アイドルを18歳からやらせていただいて、30歳まで活動させていただいています。ファンの皆さんから『ずっとSKE48でいてほしい』と言葉をいただけるようになり、ここまでやってきた意味があったと感じている」と目に涙を浮かべて語った。
須田は2009年、18歳でSKE48の3期生として加入。2018年に開催された「第10回 AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」では自己最高の2位を獲得。握手会では抜群のファン対応を見せ、“釣り師”の異名をとっていた。
共に30歳で同級生だった須田の卒業により、AKBグループで三十路に達しているのは、AKB48の柏木由紀(30)ただ一人となる。柏木は2007年、15歳で「チームB」のメンバーとしてデビュー。以降“勤続15年”。今でも1回り以上離れた10代のメンバーと一緒に舞台に立っている。
先月21日放送のラジオ「劇団サンバカーニバル」(FM FUJI)に出演した際には、パーソナリティーの劇団ひとり(45)に「なぜ卒業しないのか」を問われ、「なんでですかね(笑)。私はやっぱりアイドルがすごく好きで、今が一番楽しいと思って生きてるから、なかなか卒業する理由が見つからないというか……」と答えている。
さらにAKB48のプロデューサーの秋元康氏から「柏木は何歳までいてもいい。結婚しても、柏木がいいならずっといたらいいよ」とお墨付きをもらっていることも明かした。
腹をくくった「生涯アイドル」
30歳にして卒業する須田としない柏木。その違いはどこにあるのか。“プロアイドルヲタク”を自任するアイドル評論家のブレーメン大島氏はこう話す。
「須田は名実共に“グループの顔”でしたが、トーク力を生かして、すでにバラエティー番組でピンのタレントとしても大活躍ですから、30歳という区切りで卒業と考えていたと思いますね。柏木に関しては、先月、彼女の出身チームである“オリジナルチームB”の公演がありました。そこですでに卒業したメンバーが集まったのですが、その席で柏木と同期だった浦野一美(36)が結婚を発表していました。そういうのを目の当たりにしつつ、柏木も祝福していましたが、彼女は、自分は“生涯アイドルで行く”と腹をくくっている感じがありますね。心底、自分がアイドルであることが好きなんだと思います。グループの全盛期から在籍し、アイドルファンでない一般の人でも顔と名前が一致するのはもはや彼女だけですから、まさに看板ですし、グループの精神的支柱を担う役割も大きいと思います。こうなったら、行けるところまで頑張って欲しいですね」
ちなみにAKB48グループで言えば、1期生の前田敦子(30)は2005年に14歳で加入し、12年に20歳で卒業。2期生の大島優子(33)は、06年に17歳で加入し、14年に25歳で卒業。HKT48の指原莉乃(29)は、08年に15歳で加入し、19年に26歳で卒業している。また、乃木坂46の白石麻衣(29)や松村沙友理(29)は28歳で卒業している。
アイドルの“定年”をとうに過ぎても「延長雇用」で頑張るゆきりん姉さんの記録更新を応援したくなるファンは多そうだ。