ryuchell「離婚しても家族は継続」に共感の声…“新しい家族の形”は社会を変えられるか
ryuchellといえば、原宿のカリスマ店員として雑誌などで人気を博し、同じ店の後輩だったpecoとおしゃれカップルで人気に。2016年に結婚、18年に長男が誕生。21年からは夫婦で事務所から独立、個人事務所で活動していた。ryuchellは、男性メークの先駆け的存在で、中性的なトークとキャラクターでバラエティー番組でも活躍。最近ではSDGsや多様性に関する若者代表として意見する機会も多い。家族問題評論家の池内ひろ美氏がこう言う。
「お2人は今後“友達関係のような子育て”をしていくのでしょう。“家族の新しい形”についても若者は共感していますが、まだ役所の理解が追いついていない。日本は男が養うべき、子供を産むべき、後継ぎをと結婚が重すぎて、未婚率が上がっているのだから、フランスのように事実のみをもってケアできる社会になるべきです。彼の性別を超えたキャラクターが浸透したおかげでLGBTの子供たちがカミングアウトしてもいじめにならなくなった。それだけ受け入れられたのは、彼が卓越した“おしゃれ”センスの持ち主だったことと、底抜けに明るいキャラクターのおかげで、貢献度はとても高かった。これからもryuchellさんが新たな家族像を発信し続けることでムーブメントが起こせるのではないでしょうか」
カップルに“生産性”を求める議員より、ryuchellの発言力と行動力が社会をしなやかに変えそうだ。