「24時間テレビ」逆風下の全舞台裏 “統一教会砲”突っぱねても肝心の募金額は1億円減

公開日: 更新日:

 3年ぶりに有観客での開催となった、日本テレビの夏の風物詩「24時間テレビ 愛は地球を救う」が27、28日に放送された。45回目を迎えた今年は、メイン会場は東京・両国国技館。メインパーソナリティーはユーチューブチャンネル「ジャにのちゃんねる」の、嵐の二宮和也(39)、KAT-TUN中丸雄一(38)、Hey!Say!JUMPの山田涼介(29)、Sexy Zone菊池風磨(27)の4人。恒例の「24時間マラソン」は、お笑い芸人EXIT兼近大樹(31)が、5年ぶりとなる単独で時間内での100キロ走破に挑戦した。

■コロナ、節電、統一教会…3年ぶりの有観客

「コロナ第7波」真っただ中、メイン会場では、3年ぶりに観客を入れての開催となったが、コロナ対策に加え政府の節電要請など、厳戒態勢下での開催となった。

 さらに今年は直前に番組にさらなる試練が降りかかった。同局系の読売テレビのワイドショー「ミヤネ屋」で旧統一教会問題を頻繁に取り上げていたことを不服とした教会側が、「過熱報道」によって被害を受けていると反論。教会側は25日、24時間テレビで女性信徒がボランティアスタッフとして7年間、番組ボランティアをまとめる中心的な立場で活躍していたとして、「七尾市/世界基督教統一神霊協会能登教会」とテロップに映し出された2014年の放送分とされるテレビ画面の画像も公開した。

 しかし日テレサイドは26日、画像はテレビ金沢で放映されたものだとして、全国ネットの「24時間テレビで放送されたものではない」と否定。さらに、「24時間テレビでは、番組の趣旨に賛同していただける方にボランティアとして参加していただいております。一般的に、参加される方の個人的な思想・信条について確認することはいたしません」とした。内情を知るある日テレ関係者はこう話す。

「『霊感商法』に直接加担したわけではないことは確認が取れたので、局としては、突っぱねるという判断に至ったようです」

 コロナに関しては緊急事態宣言下での開催となった昨年に続き、徹底した対策で挑んだという。

「関係スタッフは1週間前から、全員、毎日抗原検査を受け、すぐにPCR検査も受けられる態勢が整っていました。関係者には陽性者が出ていますが、不幸中の幸いは出演者にひとりも陽性が出なかったことでした。節電に対しても同じです。メイン会場の両国国技館は、照明を20%程度落として挑み、水や冷却シートが完備され、熱中症も心配していましたが、この2日間は気温がそこまで高くなかった。これも幸いでした」(前出の日テレ関係者)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 2

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  3. 3

    木村拓哉は《SMAPで一番まとも》中居正広の大炎上と年末年始特番での好印象で評価逆転

  4. 4

    中居謝罪も“アテンド疑惑”フジテレビに苦情殺到…「会見すべき」視聴者の声に同社の回答は?

  5. 5

    中居正広9000万円女性トラブル“上納疑惑”否定できず…視聴者を置き去りにするフジテレビの大罪

  1. 6

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  2. 7

    フジテレビは中居正広で“緊急事態”に…清野菜名“月9”初主演作はNHKのノンフィクション番組が「渡りに船」になりそう

  3. 8

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  4. 9

    若林志穂vs長渕剛の対立で最も目についたのは「意味不明」「わからない」という感想だった

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース