ブラピ主演映画「ブレット・トレイン」がヒット ハリウッドが描く“新幹線映画”の原点
■“弾丸列車”
そんな新幹線のイメージを海外の人に刷り込んだ一つの要因は、東映映画「新幹線大爆破」(75年)にあるのではないか。スピードが落ちると爆破する爆弾が仕掛けられた新幹線を舞台に、車内の人のパニック、警察と犯人グループとの攻防を描いたこの映画は、欧米やアジアでも公開され、大ヒットを飛ばした。ちなみにその英語タイトルは「ザ・ブレット・トレイン」。爆走する弾丸列車=新幹線が娯楽映画の舞台に合うことを、約半世紀も前に、この映画は世界へプレゼンしていたのだ。
(映画ライター・金澤誠)