デビュー40周年 早見優が明かすアイドル時代の秘話…大学進学の真相、“花の82年組”との仲
大学進学は「就活のため」
アイドルとしての活躍後も、シンガー、女優、執筆業など知性豊かなマルチタレントとして順風満帆に歩んできたように見える。
しかし、その裏にはあまり知られていない事情もあった。
「二十歳になる年に、大学に進学したのは実は就活のためだったんです。あの頃のアイドルはいまと違って二十歳で一区切りというか、このままアイドルを続けられるのかって疑問が自分の中にあったんですね。それで大学に行ったんですけど、実際、就活をする時期になって、周りから『優ちゃんはいいなあ。仕事があるから』って言われて……。そこで気づいたんです。ワタシにはちゃんと仕事があるんだ~って」
当時は進学に関して、「得意な英語をさらに学ぶためだろう」と、単純に理解していた向きも多かったはずだが、まさか、そんな思いがあったとは……。
「最終的にこのお仕事を選んだのは、やっぱりこのお仕事が好きだったからだと思うんですね。早朝から夜中までのハードなスケジュールとか、毎日4、5時間の睡眠とかもそれほど苦ではなかった。ちょっと体調が悪くて寝込んだときでも、2日ぐらい寝ていたら元気になって『もう、早く仕事がしたーい!』って」
まさに、アイドルの鑑である。
「その半面、若さの分だけ怖いもの知らずなところもあって、仕事では目上のディレクターさんやマネジャーさんにその都度、自分の思いや、やりたいことはハッキリ伝えたりしていましたね」
彼女のボーカルの重要なポイントである完璧な英語の発音は、もともと彼女の要望によるもの。デビュー曲収録の際は、レコーディングスタッフは「カタカナ英語」での歌唱を望んだが、彼女の強い主張により路線が変更されたというのは知る人ぞ知る話。また、洋楽ロックのカバーへの意欲や、ライブ用のノレる楽曲制作の要望、またアルバムプロデュースへの参加など、アイドル時代も彼女は楽曲作成に積極的にアプローチしてきた。
「『売れなきゃ意味がないよ』ってことで、アイデアはけっこう却下されましたけど……(苦笑)」