橋本環奈「カラダ探し」、円井わん「MONDAYS」…“タイムループ映画”人気の謎解き
目下、映画「カラダ探し」と「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」という、2本のタイムループ映画が公開中である。タイムトラベルはタイムマシンや超能力で、過去や未来へ移動することだが、タイムループは同じ時間や同じ日を、何度も繰り返して体験することを表す和製英語。橋本環奈(23)主演の「カラダ探し」では眠ると深夜の高校に6人のクラスメートが集められ、彼らは校内に隠された少女の遺体のパーツを集めないと、全員殺されてしまう。目覚めると同じ日の朝で、彼らが死のループから逃れるために力を合わせてパーツを探していくホラーだ。
円井わん主演の「MONDAYS」はある広告代理店を舞台に、社員たちが同じ1週間を繰り返すコメディー。そのループから抜け出すには、上司の部長にこの事実を気付かせるしか手だてがなくて、社員が力を合わせて部長を説得していく展開が面白い。なぜ今、タイムループ映画が続々登場するのだろう。
タイムループ映画は、ラベンダーの香りを嗅いだことがきっかけでタイムループする女子高生を描いた、原田知世主演の「時をかける少女」(83年)から注目され、登場人物が毎回文化祭前日へと引き戻される押井守監督の「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(84年)や細田守監督のアニメ版「時をかける少女」(06年)を経て、ヒロインが交通事故から恋人を救おうとする福本莉子、松田元太主演の「君が落とした青空」(22年)まで、日本映画でコンスタントに作られてきた。