徳光和夫は居眠りでギャラも視聴率も稼ぐ テレ朝「路線バスで寄り道の旅」の舞台裏
「一行が巡るルートはタイムスケジュールをきっちり詰めて、バス会社に『いついつの何時のバスに、どこからどこまで乗りますので、よろしくお願いします』と、収録の許可を取ります。バス会社はその時刻前後に運行する2、3人の運転手に、乗務前に『徳光さんたちが、ここの停留所から乗るかもしれない』と知らせるようですね。乗車料金は一人一人払って降りていくそうです」(テレビ番組制作会社ディレクター)
レギュラー化してからすでに7年半。出演者も番組スタイルもまったく同じまま続いているのは、そこそこの視聴率を稼ぎながら、制作費も手間もかからない番組だからだ。徳光のギャラも、黒柳徹子に言わせると「居眠りをしてお金が稼げるのは、この方(徳光)とパンダだけ」というくらいだし、そもそも本業の司会じゃないから高くない。失礼ながら、田中律子のギャラは安そうだし、毎回のゲストもトップクラスは出てこない。あとは、バスの運賃と寄り道で購入したまんじゅうなどの代金や町食堂での昼食代くらいである。バスをチャーターするときもあるが、運転手付きで1台1日10万円程度だ。
収録も徳さんたちをカメラで追いかけていればいい。道行く人が声をかけてくれ、それに徳光が上手に絡むから、わざとらしい演出はかえって邪魔になる。