キムタク「レジェンド&バタフライ」興収10億円突破 “殿”が狙うは日本アカデミー主演男優賞か
俳優の木村拓哉(50)が5日、新宿バルト9で行われた「レジェンド&バタフライ」大ヒット御礼舞台挨拶に登壇した。本作は公開9日目にして興行収入10億円を突破。「ONE PIECE」「SLAM DUNK」「鬼滅の刃」などアニメ映画が上位を占める中、実写時代劇で大健闘。同日、マスク着用での発声が解禁になり、主演で織田信長を演じた木村が登場すると、歓声があがり、「皆さんの人生の中の2時間48分を分けてくださり、ありがとうございます。皆さんの声を直接聞けることが、非常にうれしく思います」とあいさつした。
木村は、06年の主演作「武士の一分」では事務所の意向で日本アカデミー賞ノミネートを辞退しただけに、今度こそ大賞を受賞したいところ。そんな背景もあってか、公開前から「ぎふ信長まつり」に信長姿で馬に乗り登場したり、全国の映画館にサプライズ登場するなど、PRは万全。「殿(木村)は自身の代表作にしたいと全力で撮影に臨んでいた」(映画関係者)という。
撮影現場の様子について聞かれた木村は、綾瀬はるか(37)演じる濃姫の父が討ち死にし、自死しようとする濃姫から短刀を奪うシーンで、奪った刀を台本上では家臣に手渡したが「生ぬるいものではないなと、床にふっと置くものではないと思い本番の時に貞家(伊藤英明)の目の前(の畳)にガッと突き刺してアウト(部屋を去る)した」とエピソードを明かした。