1985年のNHK紅白歌合戦 大トリの森進一さんがボー然と立ち尽くしていたワケ

公開日: 更新日:

■「ナオコさん、大丈夫かな…」

 白組の大トリはフィアンセの森進一さん。本番では可哀想になるくらい緊張している昌子ちゃん。「ナオコさん、大丈夫かな……最後まで歌えるかな……」。歌の途中で泣き出しちゃうんじゃないかって。そりゃあ、もう、不安で不安で、さすがの昌子ちゃんもステージ裏でオロオロ。だからアタシも「大丈夫、大丈夫。昌子ちゃんだったら最後まで歌いきれるから!」って何度も強く励ましたことを覚えています。

 で、いよいよトリ。昌子ちゃんは感極まって、嗚咽しながらも、しっかり歌いきりました。まさに熱唱。ああよかった! アタシもホッとして一生懸命、手を叩いていたら、なんと、歌い終わった昌子ちゃんが、ステージ袖にいたアタシに走り寄って来て抱きついたんです。

 アタシも感動して「よく頑張ったね」って抱きしめてあげたの。そして、ふと、ステージ中央に目をやると、森進一さんがこっちを見ながらその場で、ボー然と立ち尽くしてるじゃないですか。きっと、昌子ちゃんが歌い終わったら、進一さんが近づいて肩を抱く……みたいな流れだったんじゃないのかな。けど、昌子ちゃんたら、アタシの顔を見たとたん、感極まって、そんなこと頭から飛んじゃったのね、きっと。

 その時、2人の将来への心配が、アタシの脳裏をよぎったかどうかはよく覚えておりませんが(苦笑)。

(構成・藤井優)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末