1985年のNHK紅白歌合戦 大トリの森進一さんがボー然と立ち尽くしていたワケ
前回の「スッピンでしゃべります」を読まれた読者の方々から、森昌子ちゃんのエピソードに驚いたっていう感想をいただきました。
いい意味でブッ飛んだキャラですね、とか、ヤンチャでおてんばなんですね、とか。まあ、それも無理ないですよね。だって、歌っている曲が「哀しみ本線日本海」や「越冬つばめ」ですから(笑)。
しかも、あれだけ感情を込めたあの歌い方でしょ。死ぬほどうまいですし。そりゃ、昌子ちゃんと同世代の人のイメージは寡黙で憂いを秘めた演歌歌手って感じだと思いますよ。花の中3トリオから脱皮して演歌歌手として生きていくと決めたわけですからね。「越冬つばめ」では1983年の日本レコード大賞の最優秀歌唱賞をとっていますよね。自慢じゃありませんが、アタシも賞だったらたくさんいただいていますけど。もちろん学校以外で(笑)。
昌子ちゃんのことでもうひとつ、強烈に覚えていることがあります。それは1985年の紅白歌合戦。当時は森進一さんとの結婚が決まって、翌年からしばらく芸能界を離れることになっていたんです。だから紅白が昌子ちゃんにとっては、最後の舞台。紅組キャプテンとしてトリを取ることになったの。そんな大役は美空ひばりさん以来じゃないかな。