「楽しい」をつくり続けてきたテレビタレント中山秀征の矜持
「僕はテレビタレントです」
(中山秀征/日本テレビ系「マツコ会議」6月3日放送)
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1993年からの「TVおじゃマンボウ」以降、「ラジかるッ」「おもいッきりDON!」「DON!」「シューイチ」(いずれも日本テレビ系)と、30年間途切れることなく生放送のMCを続けている中山秀征(55)。そんな彼が自らの肩書について語った言葉を今週は取り上げたい。「テレビタレントがキャスターをやらせてもらったり、お芝居をやらせてもらったり、歌を歌わせてもらってる感じ」と続けた。
中山は「第2の吉川晃司オーディション」に合格してデビュー。しかし、早々に歌も芝居も向いていないと判断された。ちょうどその頃できた渡辺プロのお笑いセクションで「BIG THURSDAY」が結成される。後に相方となる松野大介や石塚英彦、作家として三谷幸喜もいた、このユニットに中山は参加した。やがて「ABブラザーズ」として活動を始めるも、とんねるず、ダウンタウンらに押され苦戦した。
本人は「僕の場合はコンビが解散間際、ピンでなんとかしなければという時に、苦肉の策がレポーターからのMCだった」(東洋経済新報社「東洋経済オンライン」16年11月29日)と振り返る。大きなターニングポイントになったのは、92年からMCに起用された「DAISUKI!」(日本テレビ系)だろう。この頃、特にお笑いに対して一家言ある人たちの間から、中山に対する風当たりは強かった。