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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「楽しい」をつくり続けてきたテレビタレント中山秀征の矜持

公開日: 更新日:

「和気あいあいとしてるものを垂れ流してるっていうような(批判があった)。生ぬるさをつくってるわけじゃないですか、こっちは」「(『DAISUKI!』で)行き当たりばったりみたいなのをやってると、それが生ぬるいっていうことになって、全体的に俺がやってることが生ぬるいと」(テレビ東京系「あちこちオードリー」21年7月7日)

 それでも中山は「悪評も評のうち」と気に留めず「楽しい」雰囲気をつくり続けた。「『空気がいい』とか『あの番組に出たい』と思わせるような番組作りをしたい。僕はずっと、いい番組は『あの番組は楽しそう』という空気がにじみ出ると信じてやっているので」(「東洋経済オンライン」=前出)と語るのだ。冒頭の番組で中山はキッパリと言った。

「テレビをやっている人たちが、もうテレビは何もできないとか、テレビはつまんないとか、言っちゃいけないと思うんだよね。テレビはできるよって言わないと」

 それが「楽しい」をつくり続けてきたテレビタレント・中山秀征の矜持だ。

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