淡谷のり子さんと歌番組で共演 派手なドレスだし、てっきり怒られるかと思ったら…
淡谷のり子の巻
懐かしの昭和アーティスト探訪シリーズの第4弾は、戦前からご活躍していたブルースの女王、淡谷のり子さんです。しかし、このシリーズも回を追うごとに時代を遡っていますよね? こうやって振り返ってみると、伝説のアーティストの方々との接点がけっこうあったんだなぁとあらためて感じます。
■アタシにとっては歴史上の人物
ま、50年もこの業界にいれば当たり前か。いずれ、アタシも若い子たちからそんなふうに思われることになるのかな……え! もう思われているって? あのねぇ~あたしゃ、まだ、バリバリの現役なんじゃ~! それはともかく、淡谷先生です。
淡谷さんは別格で緊張する。っていうか恐ろしかった(笑)。アタシにとってはもう、歴史上の人物ですよ。徳川家康と同じ扱い(笑)。
忘れもしません、NHKのある歌番組でのこと。そのときのアタシの衣装は、背中のバ~ッと開いたドレス。黒地の薄いシルクジョーゼットみたいなやつに、金糸の入った深紅のバラがちりばめてあって、下がギャザーになっているの。それに大きいリボンつけて。こりゃ派手だわって、アタシ自身が思ったほどの衣装を着ていたんです。