日本最高齢の女性映画監督・山田火砂子「わたしのかあさん」クランクイン 寺島しのぶが主演
日本最高齢の女性映画監督の山田火砂子(91)と女優の寺島しのぶ(50)が10日、都内で「わたしのかあさん」の製作発表会見を行った。
同作は、山田監督の長編映画10作目。1989年の児童福祉文化賞を受賞した「わたしの母さん」(菊地澄子作)をベースに、知的障害者を母に持つ女性の葛藤と成長を描く。寺島は知的障害のある母親役を演じる。成長後の娘役に常盤貴子、父親役は渡辺いっけい、さらに、船越英一郎、高島礼子、東ちづる、春風亭昇太、山田邦子、安達祐実と超豪華キャストが総出演する。
寺島が山田監督の作品に主演するのは、「母 小林多喜二の母の物語」(2017年)以来2度目。自身も知的障害の子を持つ山田監督は「障害者施設で殺傷事件が起こり、いまだにこんなことがあるのかと。本当の共生社会ってなんなのか、いつかこれをテーマにした映画を撮りたいと思っていたんです。この母親役は絶対に寺島さんにお願いしたいと思いました」と言えば、寺島は「またご一緒できることを本当にうれしく思います。脚本を読んだら、監督の情熱があふれていて……同じ感覚を若松孝二監督の『キャタピラー』の脚本を読んだ時も感じました。また、人生の大先輩として、撮影の合間に監督がしてくださるお話は私の宝物なんです」と答えた。