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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

理想の芸人像を投影 「戦友」ザコシショウに対するケンコバの狂った愛情

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 とは言っても、ケンコバの中でザコシショウは何度となく“死”んで、そして「絶縁」している。例えばザコシショウが、2016年に念願の「R-1ぐらんぷり(現・グランプリ)」(フジテレビ系)で優勝したとき。涙を浮かべながら「バカクソうれしいです!」と言う姿を見て「コイツ終わった」と思い、「関係を清算させていただきました」(MBSラジオ「アッパレやってまーす!水曜日」23年3月15日)と言い放った。

 若手時代の自分たちだったら、賞金500万円のボードを奪ってスポンサーをぶん殴り、止めに来るであろう司会の蛍原にドロップキックを決めていたと。ザコシが生来持つ真面目な部分が見えると、愛情たっぷりにイジり倒すのが常だ。

 ザコシショウはお金に余裕ができても、車は買わない。なぜなら、事故を起こしてしまったら「終わり」だから。

「ずっと、お笑い芸人をやっていたいから。学生のときから、お笑い芸人をやろうと思っていて、やっとなれたんですよ。絶対に手放したくないよ!」(フジテレビ系「トークィーンズ」23年10月12日)

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