今年は「1984年デビュー組」が40周年…“黄金時代”をプロアイドルヲタクが振り返る
80年代アイドルが“デビュー○周年”など周年を迎えることが続いているが、今年は、1984年デビューのアイドルが40周年を迎える年。菊池桃子、荻野目洋子、長山洋子、岡田有希子ら、男性では吉川晃司あたりがそうである。
この頃は各テレビ局が主催する音楽祭がこぞって行われていた。その年のヒット曲を歌った歌手のトップを決める番組だ。今では「輝く!日本レコード大賞」(TBS系)くらいしか残っていないが、80年代は、各局が大きな盛り上がりを見せていた。特にその年にデビューした新人の中で、トップを狙う「新人賞」は見どころだった。
84年の新人賞レースでは、本命はデビュー前から雑誌のイメージガールや映画「パンツの穴」で主演した菊池桃子といわれていた。圧倒的な歌唱力で美少女ぶりが名高かった岡田有希子(故人)が対抗とされていた。新人賞はこの2人のマッチレースが予想されたが、菊池がまさかの賞レースを辞退することに。岡田の対抗として出てきたのが吉川晃司だった。吉川は映画の主演と同時に歌手デビュー。毎年のようにジャニーズのアイドルが新人賞候補に出ていたが、この年はジャニーズ不在となり、吉川が注目を浴びていた。結局、この年の「レコード大賞」は、岡田由希子が受賞した。
新人賞には及ばなかったが、荻野目洋子や長山洋子なども健闘した。荻野目はアイドル街道をひた走っていたが、ある時期からほとんど見かけなくなった。数年前にバブリーダンスで「ダンシング・ヒーロー」が起用されたことなどがあり、再び注目を浴びるようになった。長山はまさかの演歌歌手に転身。これまでのイメージをいい意味で覆してくれた。