【三遊亭鬼丸・特別寄稿】ガーシー落語家転身は是か非か…「うまいところに目を付けたなぁ」
「ガーシーが落語家に転身」というニュースがあったので今回プロの落語家の私に寄稿の依頼が来ました。お久しぶりです、三遊亭鬼丸です。きっとゲンダイ読者は私がガーシーをケチョンケチョンに批判することを期待してることでしょう。弟子入りしなければプロじゃないとか修業もせずにとか。
しかし残念ながら今回そのような批判を私は一切しません。むしろ「ガーシーうまいところに目を付けたなぁ」が私の感想です。
信頼してる人から落語家を勧められ、知り合いの落語家からは「知名度があるから看板はいらない。自分で看板をあげたらいい」と言われたそうですが、その落語家もあっぱれですね。弟子入りなんてされたら面倒だから相手をうまくおだてて責任を回避するという落語家としてはお手本のような振る舞いです。まぁ脅迫の有罪判決を受けたダークヒーローだから引き受けようとする落語家がいませんが、これがヒカキンが落語をやりたいと言ったら乗っかりたい落語家は多数いたことでしょう。
ガーシーがうまいところに目を付けたという私の感想について解説しましょう。