ドラマでは惚れっぽい女性として描かれているから、旅先での新しい出会いを予感させるような終わり方なのだろうか。京都市北区に紫式部のものとされる墓はあるのだが、没年も死因もはっきりしない。
今年は前期の連続テレビ小説「虎に翼」も「光る君へ」も、女性の活躍と自立を描いた。夫婦別姓やジェンダー問題に一石を投じたいというNHKの狙いは間違っていなかったが、トラツバは大好評、ヒカキミはずっこけた。「光る君へ」は大河でなく、2クールくらいの連続ドラマだったらもっと評判になったはずだ。
(コラムニスト・海原かみな)