モデル・タレント小久保春菜さん「父親はホークス小久保監督」ミス・アース準グランプリになって初公表した理由

公開日: 更新日:

「パニック障害」を乗り越えようと挑戦

 ちょうどその頃、職場で悔しい思いをしたり、ストレスが加わったんでしょうかね、パニック障害になってしまった。突然、動悸が激しくなり、呼吸があがり、夜は過呼吸になる日が続きました。電車に乗るのも怖くなった。それは薬に頼らないと生きていけないというくらい深刻でした。医師は「秘書の仕事を辞めたら、治るのも早い」という診断で、親からは「薬に頼るのはよくない」と言われ、自分が変わるしかないと思いました。それが私にとっての大きなターニングポイントです。

 そして、もっと男女関係なく生きやすい環境をつくりたいと思うようになり、肩書があったほうが発信する際に信頼があるかなと思いミスコンテストへの挑戦を決めました。それが世界4大ミスコンのひとつ、ミス・アースに挑戦しようと思ったきっかけです。ミス・アースはSDGsに特化したコンテストで、ジェンダーの平等を訴えています。それも選んだ理由です。

 そして、2023年の東京大会を目指すと決意しました。それが2月。それからは大谷翔平選手も使ったマンダラシートを私もやりました。1日のスケジュールをきちんと管理し、優勝することをずっと考えながら、大会に向けて徹底的に準備しました。

 その結果、6月の東京大会は優勝することができました。日本代表を決める大会は8月です。これでグランプリを狙いましたが、残念ながら、願いかなわず、準グランプリでした。

 実はその時まで、父のことは公表していませんでした。準グランプリに決まった時に運営の方に急に呼ばれました。「お父さんは小久保監督だよね」と言われ、「はい」と答えました。それで初めてマスコミの方に伝わり、知れ渡った感じです。

 父のことは隠していたわけではないんです。私が野球を知ったのは高校生の時です。大谷選手が活躍するのを見て野球を知ったくらいです。父が現役時代にどれくらい活躍した選手なのか、世の中で知られている人なのかわからなくて、周りから父のことを聞かれた時は「そうか、みんな父のことを知ってるんだ」と。そんなふうに聞かれるのが私にとっては驚きでした。父には失礼な話かもしれないけど。それまで勤めた会社でも知らない人が多かったと思います。

 準グランプリになったことで、父のことが公になったけど、父には何も言っていなかったので、「取材を受けて……」と連絡しました。すると、両親もすでに取材を受けていて、母はお疲れさまと声をかけてくれました。父からは、「惜しかったね」と連絡をもらい、勝負にこだわってきたということを改めて感じました。

 これからはタレントやモデルとして活動の場を広げていきたいと思っています。今はメインでやっている司会業やイベントMCなどがとても楽しいと感じています。今後も応援していただけたらうれしいです。

(聞き手=峯田淳)

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