「文春報道」訂正でもフジテレビ『落ち度ゼロ』にはならない 改めて問われる“お台場の人権意識”

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 元SMAP中居正広氏(52)の女性トラブルについて、「週刊文春」が28日、昨年12月26日発売号の掲載記事の内容について一部訂正と謝罪を行った。報道当初は、事件当日の会食に、トラブル相手の女性を誘ったのは、フジテレビ編成幹部A氏だと読めるように記載されていたが、実際は中居氏が誘っており、女性はA氏がセッティングしている会の"延長"と認識していたと訂正された。

 27日夕方から10時間半に及ぶ会見後に行われた文春の訂正により、フジテレビへの同情的な声とともに、《フジテレビがトラブル当日の件に関与していないなら中居正広を訴えるべき》《フジテレビは中居氏の被害者なんだから中居氏を訴えるべきだ》と、フジテレビが中居に対し、争う姿勢を見せるべきだという意見も散見されている。

■中居氏への聞き取り後も継続的に番組に起用

「今回の文春による訂正によって、フジテレビの落ち度がゼロになるわけではないでしょう。トラブル当日の会食に至るまでに、A氏が中居さんと相手女性を引き合わせ、その結果トラブルに発展したという点には変わりがありません。取引先である中居さんからの被害を女性が訴えているにも関わらず、中居さんに複数回聞き取りはした後も継続的にテレビに起用し続けたわけです。そうした点において、スポンサーから指摘されているフジテレビの人権意識の不足は変わらないと思います」(芸能記者)

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