氷川きよしさんの好青年ぶりにトミーズ雅くんもスタジオの観覧席からも大喝采が
氷川さんと初めてお会いしたのは「箱根八里の半次郎」が大ヒットし、「演歌界のプリンス」「おばさまたちのアイドル」と呼ばれ始めた頃でした。会ってみるとテレビで見る以上の好青年でした!
楽屋に入ってきた氷川さんはスタッフ一人一人に直立不動で挨拶をされ、あまりの好青年ぶりにMCの(トミーズの)雅くんが「そないキチンとしてたら疲れるから、普段のようにリラックスしてね。気楽な番組やねんから」と冗談を飛ばしても「ありがとうございます。いつものままですから大丈夫です」。「ホンマかいな!」とツッコんでも、笑顔で「はい」と生真面目に答えていました。
本番が始まり、氷川さんが登場すると、観覧席の中高年女性から悲鳴のような大歓声と大拍手が。想像をはるかに超える歓声に驚かされました。なかなかザワつきが収まらない客席に雅くんが「そないうれしい?」と聞くと「うれしい~!」の大合唱。12年間で600人近くのゲストに来ていただきましたが、氷川さんを超える歓声はありませんでした。
歌手を志して福岡から上京。喫茶店やファミレスなどでアルバイトをしながら作曲家の先生に師事はしたものの、当時は“演歌で男性歌手は売れない”と、ことごとく断られ、デビューをアセるあまり、他のオーディションを受け、ポップス系でデビューしないかという話も来たそうです。しかしながら「演歌のレッスンを続けてくださる先生に恩返しができない」と断り、3年半の修業を経て演歌歌手デビュー。“男性演歌歌手は売れない”というジンクスを瞬く間に打ち消し、大ヒット。