芸能ライターが語る 「スタジオアルタ」オープン当初 「笑ってる場合ですよ!」の思い出
1980年4月にオープンした「新宿アルタ」が2月28日に閉館した。
閉館に伴い同ビル7階にあるスタジオアルタも閉鎖。スタジオアルタといえば、1982年10月~2014年3月に「笑っていいとも!」(フジテレビ系)が公開生放送されていたことはあまりにも有名で、まさにフジテレビを代表するスタジオだった。
しかし意外なことにそのスタートは「いいとも」ではない。オープン当初は、「日本全国ひる休み」(フジテレビ系)という昼の帯番組で使用されていた。その後は「軽チャー」路線に舵を切った80年、フジテレビの象徴的番組のひとつとして、人気漫才師が多数出演した「笑ってる場合ですよ!」がアルタから生放送され、定着した。
そんなスタジオアルタに大きな興味を持った当時中学生の私。初めてのアルタは「笑ってる場合ですよ!」の番組観覧で、これまで見たこともない華やかで楽しい光景が広がっていた。「このステージに立ちたい」と漠然と思い、当時「誰でものど自慢」というコーナーに素人ながら出演させてもらった。そうこうしているうちに「笑ってる場合ですよ!」は終了となり、「いいとも」がスタートした。
特に斬新な企画があったわけではないが、当時のフジテレビの勢いそのままに、友達を紹介してトークをするコーナー「テレフォンショッキング」が番組の看板となり、毎日のように違うゲストが登場、さらに旬のタレントがレギュラー出演し、国民的人気番組へと成長していった。