歌舞伎町「メン地下」ライブに潜入…目の当たりにした“推しとの時間”をめぐる狂騒と運命
女子たちは、メン地下の何に惹きつけられるのか──。
男性地下アイドルグループ、通称「メン地下」を巡るトラブルが増加している。警視庁が発表したメン地下に関わる保護者からの相談件数は、2022年では約40件だったのに対して、23年は約100件と倍増。家庭の金品の持ち出しやパパ活といったトラブルがあるという。
現場では何が行われているのか、日刊ゲンダイ記者はメン地下のライブに潜入した。
向かったのは、新宿・歌舞伎町(東京)の地上8階建てのビル。上層階は高級クラブがメイン、中層は飲食店、その下のまさに“地下”と言える場所にライブハウスはあった。
「ナイフでえぐって、えぐって、僕の心を~」
扉を開けるなり、5人のアイドルが披露する爆音のバラードと強烈な照明に気おされる。少し大きめのコンビニほどのサイズのフロアに18人の女性客の姿が。どの客もフリルやレース、リボンなどがついた、いわゆる“ぴえん系”なファッション。20歳前後といった女子ばかりだ。ペンライトを肩辺りの高さで回しながらコールと呼ばれる掛け声を上げ、アイドルから目線をもらい「きゃー!」と隣の友達に抱きついて倒れそうになる女性もいるほどの熱狂ぶりだった。