TBS「御上先生」尻上がり人気の裏に吉岡里帆あり “先生らしい先生”を好演、鶴瓶も演技ベタ褒め
前評判はさほどでもなかった日曜劇場「御上先生」(TBS系)が尻上がりに人気となったのは、副担任の是枝文香先生役の吉岡里帆の好演が大きい。腐った文部行政に逆襲する異色の学園ドラマで、是枝先生は生徒思いの穏やかな国語教師なのだが、学園理事長らの不正とは断固戦う気骨を見せる。そのギャップを吉岡が巧みに演じて、改めて見直されているのだ。
「吉岡の芝居のうまさは以前から定評があります。映画『正体』で今年の日本アカデミー賞最優秀助演女優賞ですしね。『御上先生』はかなり奇抜なストーリーですが、吉岡のいかにも先生らしい先生のおかげで、なんとか日曜ゴールデンタイムに合格のドラマになっています。序盤はパッとしませんでしたが、吉岡に救われましたね」(ドラマ制作会社プロデューサー)
来年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で、主人公・豊臣秀長の正室・慶に起用されたのも、そんな吉岡の演技力が認められたからだろう。
バラエティー番組からもお声がかかることが多くなった。TBS系「A-Studio+」にゲスト出演し、ドラマで共演したこともある司会の笑福亭鶴瓶は「完璧な人ですよ。すべてにおいて」とベタ褒め。黒柳徹子が往年のスターから贈られたプレゼントの数々を公開した「トットちゃんの宝物」(NHK)では、話の聞き役として登場するなど、主役を食わない、程よい存在感で好感度が高い。