家族、稼ぎ、男…メディアが報じない浅田真央の“私生活”
■ひっそりと街から消えた父
「あの頃が一番苦しかった。一家が破産してもおかしくなかった」
母が生前、知人に当時を振り返った言葉だ。
05年12月に15歳でGPファイナルを制して以降、真央は年4~7社とCM契約を結び、出演料は1本4000万~6000万円とされる。年間1億円以上を稼ぐ、国民的アイドルとなった頃、父は密かに夜の商売から離れた。
「娘の体面を気にしたんだろう。最近はだいぶ減ったけど、まだ世間に誤解を受ける職業でもある。自分の因果を、かわいい娘に背負わせたくない。そう考えたのでしょう」
とは、父を知る女子大小路の老経営者。
父はメディアの前に現れようとしない。どんな人物なのか。本紙記者は浅田家前で対面した。
180センチ近い長身、ロマンスグレーを横分けにした風貌は歌手の玉置浩二を彷彿させる。運転するトヨタ車の助手席にはサングラスに深紅の口紅、黒ずくめで大人っぽい衣装の真央を乗せていた。直撃取材は真央の女性マネジャーに制止されたが、父の娘へのまなざしは柔和そのもの。