市川団十郎 16億円借金騒動
義父が亡くなるまで事実を知らなかったという団十郎にとって借金騒動はまさに寝耳に水。「お恥ずかしい話ですが、保証人になっていたことも、借金のことも全然知りませんでした」とコメントした。普段から財布も持たず、家計は夫人に任せきりだった団十郎は
「私のバカさが招いたこと」「私の名前で借金がある以上、決心して返すより仕方ありません」と語った。
一方、サポートする松竹の関係者は「団十郎という名跡は汚せません」「借金は本人の責任ではありません」とコメントした。
団十郎はその後も松竹に借りる形で同じ家に住み、返済に向けてフル稼働で働き始めた。歌舞伎公演をこなしながら、94年にはNHK大河ドラマ「花の乱」にも出演。稼ぎの大半を松竹への返済に充てていたという。
■長男・海老蔵の結婚にも影響
騒動は04年に海老蔵を襲名した息子にも波及した。当時、隠し子騒動や大河での共演女優との熱愛報道が流れた海老蔵だが、周囲からは金銭的に援助できる資産家の令嬢を結婚相手にすべきという声が出ていた。こうした事情を背景に団十郎は「せがれは海老蔵襲名で2年かかります。とてもとても結婚などという余裕はございません」と、“結婚禁止令”ともとれる発言もした。