女優の原点に 月船さららの迷い解いた天願大介監督の洗礼
96年宝塚歌劇団月組公演で初舞台。その後、宙組、月組で男役スターとして活躍した、元タカラジェンヌの月船さららさん(41)。05年の退団後は舞台や映画で活躍を続けているが、女優として大きく飛躍するきっかけをつくってくれたのが天願大介監督(57)だ。
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女優として手応えを感じ取ることができた作品といえば、何といっても08年公開の主演映画「世界で一番美しい夜」でしょうね。
この作品は私がフルヌードになり、過激な性描写もあってR18指定だったことから、当時、すごく話題になりました。それに演技も高く評価していただき、翌年の第30回ヨコハマ映画祭では最優秀新人賞、おおさかシネマフェスティバル2009でも新人賞を受賞。それ以降、ドラマや舞台へのオファーが増え、女優生活のターニングポイントになったのです。
そんな「世界で――」の脚本を書き、メガホンを取ったのが天願大介監督。10年に公開された三池崇史監督作品「十三人の刺客」で第34回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞されている他、父・今村昌平監督や林海象監督の作品にも脚本、脚色で参加され、数々の名作を手がけていらっしゃる方です。