魚ばかりはかえって危ない…「粗食」が高齢者の命を縮める

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 年をとって、さっぱりしたものしか受け付けない。だからといって肉や卵を避け、魚や野菜をちょっとしか食べないような食生活を続けていると、命を縮めることになりかねないのだ。

「肉や卵に多いといわれるコレステロールも、人間にとって重要な栄養素です。神経細胞やホルモンなどの原料になる物質で、少なすぎると免疫力が低下し、さまざまな疾患リスクを上昇させます。多すぎるのはよくありませんが、少なすぎると死亡率が上昇するという調査もあります」(加藤氏)

■量が少ない人は1日4食

 量を食べられないからといって、1日1食しか取らないのもよくない。

「年をとっても、しっかり1日3食は食べることが大切です。高齢者の場合、胃腸の働きが弱っているケースも多いので、一度に多くの食事ができない人もいます。そういう人は1回の食事量を減らし、1日4食取るようにしてください」(加藤氏)

 高齢になると、ペプシンやトリプシンといったタンパク質を消化する酵素が減っていく。一度に大量のタンパク質を摂取しても吸収しづらくなるから、毎日小まめに摂取するのが理想的なのだ。 ゴハンやパンの主食を避け、おかずだけしか食べない人も要注意。

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