50代女性はご用心 …急に太った、眠いは「閉経後糖尿病」

公開日: 更新日:

「早期閉経になりやすいのは喫煙者、菜食主義で肉を食べない人、卵巣の手術を行った人です。こういう女性はより早い段階で糖尿病を発症しやすいのです」(牧田院長)

 しかも、女性の多くは定期的な健康診断を受けていないため、男性以上に糖尿病に気づきにくいうえ、腎臓にダメージを受けやすい。

「診断してすぐにインスリン治療というケースもあります。しかも、糖尿病で免疫力が落ちて、細菌が繁殖しやすくなると、尿道が短い女性は、膀胱(ぼうこう)炎になりやすい。それを放っておくと腎盂(じんう)炎になり、腎臓の機能まで低下させてしまいます。そうなると、生死に関わります」(牧田院長)

 閉経で女性ホルモンが減少すると糖尿病になりやすいということは、女性ホルモンに糖尿病を抑える働きがあるのではないか。血液中の女性ホルモンが高い男性は糖尿病になりにくいのだろうか?

「残念ながらNOです。米国のフラミンガム研究で高齢な男性の血液中の女性ホルモンの数値と7年後の糖尿病発症との関係を調べたところ、濃度が2倍になると糖尿病になるリスクが93%増加することがわかったのです」(別の糖尿病専門医)

 中高年男性が最後に頼れるのは、カミさんだ。妻の健康に気を配ることはあなたのためでもあるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…