平均寿命男女とも日本一 長野県知事が語る「長寿の秘訣」
その結果、84年には成人1日当たりの平均塩分摂取量が、80年当時の15.9グラム(小さじ約3)から11グラムへと減少。90年の都道府県別平均寿命では、男性が77.44歳(全国平均76.04歳)で全国1位、女性は82.71歳(同82.07歳)で9→4位とランクアップ。着実に効果が表れた。
■農家と温泉の数も好影響
長野県にはさまざまな“全国1位”がある。
「10年の調査で成人1日当たりの野菜摂取量が男性379グラム、女性353グラムで、ともに全国1位でした。その背景にあるのは11万戸以上という、全国一の総農家数でしょう。全国シェア1位のレタスやセロリ、ナメコやエノキ、ブナシメジなどを新鮮な状態で食べられますから。野菜やキノコは低カロリーで、ビタミンやミネラルといった栄養分や食物繊維を多く含む食べ物です」
そして長野県は“温泉大国”でもある。
「野沢、別所、浅間、上諏訪、昼神など、長野県内には607カ所もの日帰り温泉があり、これも全国一です。温泉に入ると副交感神経が優位になったり、血行が良くなって、心身ともに健康状態になることが分かっています」