日本人は4割 「酒で顔が真っ赤になる人」はがんになりやすい

公開日: 更新日:

 お酒を飲むと、顔が真っ赤になる人がいる。こういう人は、たとえ仕事の付き合いで酒を酌み交わした方がいい場であっても、極力避けるべきだ。重大病のリスクが高くなる。杏雲堂病院肝臓内科・小尾俊太郎科長に聞いた。

 体内に入ったアルコールは、アルコール脱水素酵素(ADH)によってアセトアルデヒドに分解され、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって酢酸に分解される。

「ところが、これらの酵素の活性度(働き)は遺伝で決まっていて、日本人は、酵素の活性度が低い人が多いのです」

 すると、アルコールやアセトアルデヒドの分解が遅く、体内に長くとどまる。少量のアルコールで顔が赤くなったり、悪酔いしたり、二日酔いがひどくなったりと、いわゆる“酒が弱い”のは、そのためだ。

■口腔、咽頭、食道が危ない

「問題は、アルコールとアセトアルデヒドは発がん性の物質なので、がんのリスクを高めること。ADHとALDHの活性度が低い人が飲酒習慣を持つと、口腔、咽頭、食道がんのリスクが高くなることが研究で明らかになっています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  1. 6

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    雑念だらけだった初の甲子園 星稜・松井秀喜の弾丸ライナー弾にPLナインは絶句した

  4. 9

    「キリンビール晴れ風」1ケースを10人にプレゼント

  5. 10

    オリックス 勝てば勝つほど中嶋聡前監督の株上昇…主力が次々離脱しても首位独走