海外で病気に…現地の薬が効くのか?

公開日: 更新日:

 海外で病気になった時は「現地の薬が効く」と言いますが、やはり菌やウイルスが日本とは違うから? 国際医療福祉大学熱海病院の〆谷直人先生が教えてくれました。

「そういう理由もないわけではありませんが、大半は、1錠当たりの有効成分含有量が多いからだと考えられます」

 飲み薬は、その国の子供や成人の平均体重に合わせて使用量が設定されています。そのため体格の小さい日本人が欧米などの薬を飲むと、強く効き過ぎる傾向があるといいます。

 また、飲み慣れたアスピリンなども、国によって1錠当たりの成分量が大きく異なるので、いつもと同じ錠数を飲むと効き過ぎてしまうことがあります。

「注意すべきは、表示に偽りのあるニセ薬が売られているかもしれないこと。アフリカ、アジア、ラテンアメリカの地域では、ニセ薬を購入してしまう確率が30%以上と予想されています」

 怪しい薬を買わないためには、極端に安い薬やバラ売りの薬を避けること。やむなくバラで買うときは、元の容器を見せてもらい、商品名や製造番号などを写真に撮っておきましょう。ホテルで営業許可を得ている薬局を教えてもらい、そこで買うのがよいそうです。

「とはいえ、外国語の注意書きを読めなければ事故が起こりかねません。慣れない人は、なるべく海外で薬を買うのを避けてください」

 海外へは、使い慣れた風邪薬や頭痛薬、胃薬などを持参しましょう!

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する