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佐々木常雄東京都立駒込病院名誉院長

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

卵巣がんの75%以上は進行した状態で発見される

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 卵巣がんの病理分類では悪性腫瘍の大部分は腺がんで、「漿液性腺がん」がその約75%を占めます。この場合は化学療法は効きやすいのですが、一方、「明細胞腺がん・粘液性腺がん」は化学療法が効きにくく、厳しい経過を取ることがしばしばです。

 病期は治療法を選択するためにも重要です。Ⅰ期は「卵巣に限局している」、Ⅱ期は「骨盤内に限局している」、Ⅲ期は「腹腔内に広がる」、Ⅳ期は「遠隔転移がある」場合です。

 手術は、①確定診断のため②病期確定のため③がんをできるだけ取り去るために行われます。基本的には両側卵巣付属器摘出、子宮摘出術、大網切除術、リンパ節郭清などがあります。そして、組織診断で化学療法が選択されます。がんが残るなど不完全な手術に終わった場合は、化学療法後に残存のがんを取り去るため再度手術を行うこともあります。また、Ⅲ、Ⅳ期では先に化学療法を行ってから効果を見て手術になる場合もあります。

 5年生存率はおおよそⅠ期80%以上、Ⅱ期70%、Ⅲ期30~40%以上、Ⅳ期20%です。特に再発例では治癒が困難な場合が多いので、やはり早期の治療が大切です。

 手術により両側の卵巣を切除することで、更年期障害に似た症状が出ます。ほてり、発汗、イライラ、だるさ、肩こり頭痛など、人により異なります。リラックス、入浴、音楽など自分に合う方法を探すのも方法です。

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