肺がんや心筋梗塞のケースも…「肩痛」には重大病が潜む

公開日: 更新日:

 年齢を重ねると、肩関節や周囲軟部組織が劣化し、ちょっとしたことでも傷ができて炎症が起こる。中には重症のケースもあるが、一般に「五十肩(四十肩)」という概念が浸透しているため、「年齢的に仕方がない」と痛みが過ぎ去るのをじっと待っている人も多い。重大病を見逃して、深刻な事態を招いてしまう可能性があるのだ。

 関町病院(東京・練馬区)の丸山公院長は「肩の痛みの原因は、肩に限ったものではない」と指摘する。肩の痛みは、腱板断裂、肩関節拘縮、石灰沈着性腱板炎など肩に原因があるもの(内因性)と、頚椎、心臓、肺、肝臓、胆嚢など「肩以外」に原因があるもの(外因性)に分かれる。

「医学的にいう『いわゆる五十肩』は自然に治癒するもので、治って初めて『五十肩だった』と言える。もし、市販の鎮痛薬などを1週間ほど使っても痛みが消えないようなら、『いわゆる五十肩』と思わず整形外科を受診すべきです」

 整形外科の領域は幅広いので、肩関節の専門医がいるところが望ましい。日本肩関節学会のホームページから調べられる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース