「食べる力」は取り戻せる “不可能”診断に2つの問題点

公開日: 更新日:

「食物を口のどこに接地するか」にもコツがある。舌運動や口唇閉鎖をうまく誘導し、飲み込みを助ける位置に置くことがポイントだ。口腔内衛生を整えることも欠かせない。

 ここに挙げたのはほんの一例。「正しい食事介助法」を知らないばかりに、誤嚥を引き起こしたり、「本人が食べたがらない」という結果を招く。食事介助をする側に問題があるのに、「介助される側に問題あり=経口摂取不可能」とされがちなのだ。

 これら2つの問題点を踏まえて、まず重要なのは「口から食べたい」という確固たる意志を、患者家族が医療者側にしっかりと表示すること。

 その上で、嚥下機能を見る検査の確認、食べるための訓練の有無、胃ろうを勧められた場合はその理由を問い合わせる。医療従事者と積極的にコミュニケーションを取ることが大切。小山氏のセミナーに参加し、食事介助の方法を身につける手もある。病院にお任せでは、「口から食べる幸せを守る」ことは困難なのだ。

▽小山珠美(こやま・たまみ)
看護師で、国内の食事介助の第一人者。著書に「口から食べる幸せを守る」など

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  4. 4

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  2. 7

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  3. 8

    Snow Manの強みは抜群のスタイルと、それでも“高みを目指す”チャレンジ精神

  4. 9

    小室眞子さん最新写真に「オーラがない」と驚き広がる…「皇族に見えない」と指摘するファンの残念

  5. 10

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か