皮膚科医が言う「イボ」って何? どうして盛り上がるのか

公開日: 更新日:

 皮膚の構造は、表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」とある。表皮は角質細胞が何層にも重なってできているが、ウイルスが感染するのは表皮の最も深い層の「基底層」だ。

 では、どうして皮膚が盛り上がるのか。

「感染した基底層の細胞はウイルスによって細胞分裂が活発になり、正常細胞を押しのけて増え続けます。それはウイルスが増殖するためです。ウイルスが基底層より下に行かないのは、真皮の血液中の免疫細胞に殺されてしまうから。イボがある程度の大きさで止まるのは、栄養の行き届く範囲内の生きた角質細胞内でないと、ウイルス自体が生きられないからです」

 免疫力が高まればイボは小さくなる可能性もあるが、基本的にはウイルスは増殖したまま次の感染(傷口との接触)の機会を狙っている。退治のポイントは免疫力。治療では液体窒素を塗る「冷凍凝固」などが行われるが、これは単にイボを凝固させて取り除くのではなく、わざと炎症を起こさせて免疫力の働きによって治すという。

「昔から伝わる“イボ取り地蔵”の表面には塩が塗ってありました。それでイボをこすると炎症が起きて治るのです。精神的な不安も免疫力を低下させるので、相性のいい主治医に代わっただけでも急に治る場合があります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係