いつもの4倍超! 皮膚科医が教える“脱毛の秋”の育毛対策
朝、起きたら枕に抜け毛がどっさり……。秋といえば、読書や食欲、スポーツなどのイメージが強いが、「脱毛の秋」という人もいる。「紫外線が強い夏のダメージが出てくるのか」と心配しながら過ごす人もいるらしい。
「確かに秋は抜け毛が増える季節です」と言うのは、「桑名皮フ科」(高知県高知市)の桑名隆一郎院長。高知赤十字病院皮膚科部長時代に「育毛外来」を立ち上げた育毛のスペシャリストだ。
そんな“育毛博士”によれば、人間にも猫や犬のような毛替わり遺伝子が残っているそうで、秋は、冬の寒さに備えて冬毛に替わりやすく、抜け毛が増えるという。一般に抜け毛の数は健康な人でも季節に関係なく1日平均50~70本だが、秋は200~300本と4倍以上に増加。「脱毛の秋」は正解で、“長年の友”との別れに気をもんでしまうのだろう。
「ほっておいても元に戻るが、薄毛気味の人は復活しにくい」というから、なるべく抜け毛は抑えたいところだ。どうすればいいか。
「まずは頭皮を清潔に保つこと。さらに、毛はケラチンというタンパクで構成されているので、脂の少ない肉や魚、豆類など良質なタンパク質を積極的に取るといい。そして野菜などでビタミンを補うとより効果的です。頭皮にゆるみのない人は、頭皮マッサージなどを日常的に行うのもお勧めです」