田中角栄は東京逓信 著名人たちはどんな病院を好んだのか

公開日: 更新日:

 ずいぶん前になるが、著名人がかかることで有名な個人病院が都心にあった。個室や特別個室があり、患者のプライバシーも守られる。芸能人やスポーツ選手だけでなく、政治家、財界人まで、こぞってこの病院を訪れた。

 ところが、重病の患者が亡くなったり転院したりするケースも目立つようになり、「あの病院に行くと死ぬ」とウワサされ始め、いつしか有名人が列をなすこともなくなった。

 キーボードをたたくだけで気になる病院の情報を収集できるようになる前の話である。

「昔は政治家にとって病気はタブーで、入院したという話が漏れるだけで致命的なダメージを受けました。雲隠れしたり内緒で治療したりできるかかりつけは重要で、何かと融通が利く個人病院が重宝されたのです。国会議員をやっていれば、知り合いの医者なんてすぐにできますからね。ただし最近は、だれでも情報を取れるようになり、がんでも治るケースが増え、病気を公表するようになった。隠すより治すことが優先され、施設の整った大病院で治療するケースが増えていますね」(政治評論家・有馬晴海氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」