著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

ダイエットは週2日だけでいい? 毎日実践と効果に違いなし

公開日: 更新日:

 肥満は多くの生活習慣病の原因となり、その改善のために多くのダイエット(減量)法が考案されています。テレビや雑誌でも連日のように新しい減量法が紹介されていますが、そのほとんどは科学的裏付けが乏しい、という点には注意が必要です。

 確実なダイエット法はカロリー制限です。以前は同じカロリーであれば、糖質でもタンパク質でも脂質でも同じと考えられていたのですが、最近では同じカロリーでも、糖質は太りやすいけれど、タンパク質や脂質は太りにくい、という考え方が医学的にも正しいと、専門家にも認知されるようになっています。

「カロリー制限も毎日でなければ効果がない」というのが以前の常識でしたが、これも変わりつつあります。

 最近の米国医師会雑誌の姉妹誌に注目の論文が掲載されました。糖尿病改善目的のカロリー制限のダイエットとして、毎日1200~1500キロカロリーくらいのダイエットを継続する方法と、週に2回だけ1日500~600キロカロリーという、厳しいカロリー制限を行い、それ以外の日は自由に食事を取ってもらう方法とを比較したものです。

 その結果は、両者の効果に違いは認められず、患者さんのストレスは週2日の方がはるかに少なかった、というのです。科学的なダイエット法も、日々変わりつつあるようです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース