料理研究家の相田幸二さん 1型糖尿病で一時はどん底に…

公開日: 更新日:

 食欲もないまま新年を迎え、数日東京で過ごした後、地元の仙台に戻ると受診したクリニックから電話があり、「ちょっと大変なので、すぐ救急車を呼んで大きな病院へ行ってください」と告げられました。

 何がどう大変だったのかというと、「血糖値が600㎎/デシリットル以上ある」とのこと。健康体なら高くても140㎎/デシリットル程度なので、まさしく異常事態です。

 総合病院の糖尿病科を受診すると即入院となって、「1型糖尿病」と診断されたのです。生活習慣病ともいわれている一般的な糖尿病は、2型糖尿病のこと。ただ、2型の中にも不摂生が原因じゃない人もいるんですけどね。

 一方の1型は小児糖尿病といわれていた病気で、原因は不明です。分かっているのは自己免疫によってインスリンを出す細胞を攻撃してしまい、インスリンが出にくくなるということ。遺伝でも食生活でもなく、防ぎようがないといわれている病気です。

 医師から「今の医学では不治の病。インスリン注射は一生です」と言われたときは、どん底に落ちました。インターネットでも「寿命が短い」とか、「合併症が出ると余命5年」といった極端に偏った情報であふれていて、「俺はもうダメなんだろうな」と思ってしまったんです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇