なぜ「ゲーム障害」の患者にADHDの人が多いか 医師が解説

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 世界保健機関(WHO)から正式に疾患と認定された「ゲーム障害」。その患者には、発達障害の人が多い傾向がある。特に「注意欠如・多動性障害(ADHD)は、ゲーム依存となる上での大きなリスク要因だ」と、久里浜医療センター院長の樋口進医師は言う。なぜゲーム依存にADHDの人が多いのか、樋口医師に解説してもらった。

「ADHDはAD(注意欠如障害)と、HD(多動性障害)に分かれますが、特にゲーム依存と合併しやすいのはADですね。まず傾向として、AD患者は退屈さを嫌う傾向がありますが、オンラインゲームは片時もプレーヤーを退屈させないように、さまざまな仕掛けを凝らしています。それに加えて、これはADとHD双方に言えるのですが、強化要因にすぐなれる傾向があります。つまり、スポーツや普通の趣味だと、面白いと一時思っても、すぐそれになれてつまらなくなってしまう。しかし、ゲームは絶えず新しい強化要因、つまり面白さを提供してくるので、飽きることなく続けられるのです」

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