「どうせ分からない」小ばかにしていると信頼は生まれない
介護する人とされる人に信頼感がなければ、コミュニケーションが難しくなり、どんな介護もうまくいかないだろう。
五感を使えということは、裏を返せば、接し方も人それぞれだということだ。
例えば、「ユマニチュード」という介護の方法がある。テレビでもよく紹介されるから、知っている方もいるだろうが、寝たきりの人が立ち上がったりする場面が報じられたりして「魔法のようなケア」と言われるようになった。
そのケアの方法は、優れた介護職なら目新しいものではないが、それを体系化したことは素晴らしい。が、決して万人に通じるケアではないと思う。
介護する家族にとって大事なのは、立派なケアのマニュアルではなく、介護される人に耳を傾けること。それが第一歩なのだ。